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丹羽 大輔(アソシエート)-留学体験談-

丹羽 大輔メッセージ

留学・研修先について

2009年7月から約1年間南カリフォルニア大学ロースクールに留学し、現在、モリソン・フォースターのロサンゼルス・オフィスで実務研修をしています。

南カリフォルニア大学を選択した理由

丹羽 大輔:写真私が南カリフォルニア大学(University of Southern California。以下「USC」といいます。)を選択した理由はいくつかありますが、まず、大学生活4年間を極寒の北海道で過ごしたので、留学中は暖かい場所で勉強したいという希望を持っていました。USCのあるロサンゼルスは、道路沿いにヤシの木が並んでいるほど温暖で、その点は申し分ありませんでした。また、USCロースクールの教員と懇意にされている事務所のパートナーから、特別にご推薦いただいたことも大きな理由です。USCロースクールの留学生担当ディレクターから入学を歓迎する旨の直筆のレターをいただき、最終的にUSCへの留学を決めました。

留学前の準備 ~ 事務所からのサポート

ロースクール出願時に必要な推薦状や、留学費用、研修先の確保など、あらゆる面で支援していただきました。特に、日本人の弁護士が研修先を確保するのが非常に難しくなっている中、渡米前から2年目のモリソン・フォースターの米国オフィスにおける研修を手配していただいたのは、大変ありがたいことでした。

また、伊藤 見富法律事務所は、日常的にモリソン・フォースターの外国弁護士・スタッフと英語でやり取りする環境にあります。そのため英語でのコミュニケーションについて不安に思うことはなく、渡米後の新生活にもスムーズになじむことができました。

1年目 ~ USCロースクールでの講義、キャンパスライフ

USCロースクールでは、自分の専門である企業法務に関連する科目を中心に学びました。例えば、Business Organizations(法人、組合など、ビジネスに用いられる経営組織に関する講義)、M&A(合併、事業譲渡、株式交換など、会社の組織再編に関する講義)、Entertainment Law(タレント、映画制作会社、エージェントなど、テレビ番組・映画制作に関与する当事者間の法的問題に関する講義。ハリウッドがあるLAならではの授業といえるかもしれません。)などです。Business Organizationsは、ニューヨーク州・カリフォルニア州ともに司法試験の出題科目であり、卒業後にニューヨーク州の司法試験を受験した際にも非常に役立ちました。

また、個人的に人権の分野に興味がありましたので、J.D.(ジュリス・ドクター)課程のアメリカ人学生に混じってInternational Human Rights(国際人権)の講義にも参加しました。週3回、8人程度の少人数によるゼミ形式で議論を行いますので予習が大変でしたが、その分理解度も上がり、またアメリカ人学生との議論の機会にも恵まれ、講義以上のものを得たと思います。

丹羽 大輔:写真USCロースクールのLL.M.(法学修士コース)では、世界各国から100人以上の学生が集まります。個々のバックグラウンドも様々で、裁判官、検察官、弁護士などの法曹関係者を始め、公務員、企業の法務部在籍者、弁理士など、色々な人とネットワークを築くことができました。

また、講義以外にも、J.D.課程のアメリカ人学生とのソフトボール大会やInternational Food Fair(出身国の料理を持ち寄っての食べくらべ)といった大学の交流イベントを通じ、国籍を問わず多くの友人を作ることができました。

2年目 ~ モリソン・フォースター LAオフィスでの研修

丹羽 大輔:写真伊藤 見富法律事務所では、主に不動産関連の仕事に携わっていましたので、研修先のLAオフィスでは不動産部門に所属しましたが、所属に関係なく様々な案件に関与させていただきました。特に良い経験だったと思うのは、デポジション(証言録取)に参加させていただいたことです。現在、日本では、米国民事訴訟手続におけるデポジション(証言録取)類似の陳述録取制度の新設が検討されていますので、訴訟部門の外国弁護士に依頼して参加させていただきました。

このように、実務に携わる中で、アメリカと日本の法制度がどのように類似しているか、または異なるのかという点に注目すると、両国の制度の背景や歴史などが浮かび上がり、日本の法制度の更なる理解につながります。ここに日本の弁護士がアメリカに留学・研修する大きな意義があると強く感じています。

アメリカでの生活について

ロサンゼルスでは雨天が少なく、カラリと晴れた青空が1年中楽しめます。近郊にはハリウッド、ディズニーランド、世界最大のコリアタウンなどの観光スポットがあり、また、ラスベガス、サンディエゴ、サンフランシスコなどの各都市へも気軽に行くことができる距離(車で数時間程度)です。長期休暇には、グランドキャニオン、ヨセミテ国立公園、カンクンなどを回り、アメリカ大陸の自然を満喫することができました。

最初のうちは、言語はもちろん、文化や生活様式の違いにとまどうこともありましたが、慣れるにつれて、日本・アメリカ両国の優れている点や問題点についても深く考えるようになりました。世界の中に位置する日本として、わが国を捉えることができる貴重な経験になりました。

丹羽 大輔:写真

丹羽 大輔:写真

後輩に向けて

海外での生活は、異なる価値観、文化、言語、法制度の中で、日本、そして自分を見つめ直す良い機会になります。私自身、留学、研修を通じて、公私にわたり貴重な経験を得ることができました。これから入所される方についても、ぜひ事務所の留学制度を利用し、できる限り多くの方に留学を経験していただきたいと思っています。

丹羽 大輔(アソシエート)-留学体験談-

伊藤 見富法律事務所のアソシエート。不動産取引、ファイナンス、M&A、労働問題、訴訟、刑事弁護を含め、幅広い実務経験を有する。
第二東京弁護士会所属。ニューヨーク州で弁護士登録。

2002年 北海道大学法学部卒業
2005年 最高裁判所司法研修所(第58期)修了
2010年 南カリフォルニア大学ロースクールLL.M.取得

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